グリーンリバーカレッジの入学条件と難易度

「グリーンリバーカレッジの偏差値はどのくらい?」「入学は難しい?」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、アメリカのコミュニティカレッジに偏差値はなく、グリーンリバーカレッジも学力試験による選抜を行っていません。このページでは、実際に必要になる条件と、日本人留学生がつまずきやすいポイントを整理します。

1. グリーンリバーカレッジに「偏差値」はありません

偏差値は、同じ試験を受けた集団の中での相対的な位置を示す日本独自の指標です。アメリカのコミュニティカレッジはオープンアドミッション(門戸開放)が原則で、共通の入学試験を課しません。したがって偏差値を算出する母集団そのものが存在しません。

検索すると「グリーンリバーカレッジ 偏差値◯◯」といった数字を見かけることがありますが、これらは公式の発表ではなく、比較サイトが独自に算出した参考値です。進学先を判断する材料にはなりません。

代わりに見るべきなのは、①出願に必要な条件を満たせるか、②卒業後にどの大学へ編入できるかの2点です。

2. 入学に必要な条件

項目条件
年齢入寮日/到着日時点で16歳以上(学生寮CCAへの入居は17歳以上)
学歴高校卒業(または同等)。未卒業の方はHigh School Completionプログラムを利用できます
英語力TOEFL iBT 61以上など。スコアがない場合は付属語学学校(IEP)からスタート
資金証明英文残高証明書で $23,475以上(発行から12か月以内)
出願料$50(返金不可)
その他書類パスポートのコピー、英文成績証明書、Medical Release Form
エッセイ・面接原則不要

学力試験やGPAの足切りはありません。実質的なハードルは「英語スコア」と「資金証明」の2つです。

3. 英語スコアの基準

カレッジ本科(大学レベルの授業)に直接入学する場合の基準です。

テスト必要スコア
TOEFL iBT61以上
IELTS5.5以上(各バンド5.0以上)
Duolingo総合95以上(各セクション90以上)
英検準1級以上
PTE Academic46以上
iTEP Academic4.5以上
GTEC1095以上
Cambridge EnglishCEFR B2 / C1 / C2
SAT(公式)ELA 410以上かつMath 430以上
ACT(公式)ELA 14以上(ライティング受験済み)

日本の高校生にとって英検準1級が最も現実的な選択肢になることが多く、TOEFL iBT 61は英検2級〜準1級の間くらいの水準です。

4. 英語スコアがない場合のルート

スコアを持っていなくても出願できます。その場合はキャンパス内の付属語学学校「Intensive English Program(IEP)」からスタートし、Level 5を修了すればTOEFLやIELTSのスコアなしでカレッジ本科へ進学できます。到着後のテストでレベルが決まるため、渡航前にスコアを用意する必要はありません。

Level 4〜5では「Academic Bridge Program」として大学レベルの授業を並行履修でき、本科進学前に卒業単位を稼げます。IEPの費用は1学期$4,349です(IEPの詳細/学費の内訳)。

ただし、IEPを1学期受けるごとに授業料・生活費で約$8,000(約124万円)かかります。日本にいるうちに英語スコアを取得できれば、その分をまるごと節約できます。

5. 高校を卒業していない場合

ワシントン州には「High School Completion」という制度があり、16歳以上であれば高校未卒業でもカレッジに入学できます。カレッジの単位を取ることでワシントン州の高校卒業資格と編入用の準学士号を同時に取得でき、最大で高校2年分を短縮できます。日本の高校を中退した方や、早く渡米したい方に利用されています。

6. 本当の難関は「入学」ではなく「編入」

グリーンリバーカレッジへの入学自体は難しくありません。難易度が問われるのは2年後の4年制大学への編入です。編入の合否はカレッジで取得したGPAと履修科目で決まります。

グリーンリバーカレッジの卒業生は全米トップ100大学のうち72校に編入しており、ワシントン大学(UW)、UCバークレー、UCLA、コーネル大学、ジョンズ・ホプキンス大学などが編入先に含まれます。また40校の提携大学とは「University Transfer Pathway」を結んでおり、条件付き入学許可を先に確保することもできます。

つまり「入口は開いているが、出口は自分の成績次第」というのがコミュニティカレッジの構造です。詳しくは4年制大学への編入についてをご覧ください。

7. 出願スケジュール

学期授業開始出願締切(新入生)
秋学期 (Fall 2026)2026年9月21日2026年9月2日
冬学期 (Winter 2027)2027年1月4日2026年12月9日
春学期 (Spring 2027)2027年4月5日2027年3月17日
夏学期 (Summer 2027)2027年7月6日2027年6月16日

I-20の発行とビザ取得に2〜3か月かかるため、授業開始の4か月前までのご相談をおすすめします。学生寮は先着順のため、寮を希望される場合はさらに早めの手続きが必要です。詳しくは入学(出願)方法へ。

8. よくある質問

グリーンリバーカレッジの合格率はどのくらいですか?
コミュニティカレッジはオープンアドミッションのため、出願条件(年齢・学歴・資金証明)を満たしていれば原則として受け入れられます。学力による選抜は行われません。
英語がまったく話せなくても大丈夫ですか?
はい。付属語学学校(IEP)は英語力不問で、到着後のテストでレベル分けを行います。ただし本科進学までに時間と費用がかかるため、渡航前にできる限り英語力を上げておくことをおすすめします。
高校の成績(評定)が悪くても入学できますか?
入学時点では評定による足切りはありません。ただし編入時にはカレッジで取得したGPAが問われるため、渡米後の成績が進路を決めます。
残高証明は親名義でも大丈夫ですか?
はい。保護者名義の場合は、保護者のサインが入ったスポンサー同意書を添付します。金額は$23,475以上、発行から12か月以内のものが必要です。
日本人は多いですか?
グリーンリバーカレッジには2025年秋時点で66か国以上から900人の留学生が在籍しています。特定の国籍に偏らない構成のため、日本人だけの環境になることはありません。国別の内訳は公表されていません。
カレッジを卒業したらどうなりますか?
2年間で準学士号(Associate degree)を取得し、4年制大学の3年次へ編入するのが一般的なルートです。編入先はGPAと履修科目によって決まります。
最終更新日:2026年9月16日
監修:Nomimura(留学カウンセラー/オーストラリア・カナダ・アメリカで約4年の留学経験)
出典:Green River College「Admissions」「English Requirements」「International Dates & Deadlines」「Costs & Payments」「University Transfer」(いずれも2026-27年度)

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